2005年7月【新平コラム】<<【新平コラム】リスト
新党結成!
(2005.07.29)
 国会は、不気味なくらい静かです。これは、これから来る嵐を予測するのか、はたまた、ウルトラCが出るのか・・・。

 元々、政治家は気が荒い人が多いので、あらゆる可能性を想定して、水面下で着々事が進んでいるようです。

 一番気になるのは、造反組による新党結成です。参院で否決されて、衆院が解散されたら、自民党の公認をしないというのですから、当然、対抗手段としての準備です。

 複数から、本流に戻るチャンスとしてご意見をいただいておりますが、将来の政界再編を目指すことには変わりありませんが、慎重に見極めて参りたいと想います。

 本日、参議院郵政民営化特別委員会で、参考人質疑が行われます。そのトップバッターで、横浜の中田宏市長が民営化賛成の立場から意見陳述をされます。
9・11選挙?
(2005.07.28)
 昨晩は、衆議院の若手国会議員の皆さん(約20名)との懇談会に出席しました。
 いよいよ解散、総選挙モードの衆議院議員の皆さんは、さすがにハイテンションでした。

 任期6年の参議院議員からすると、2年弱での解散、選挙は大変ですが、中には2年で2期目になるからいいと豪語する代議士もいました。

 話を聞くと、小選挙区になって随分選挙区によって事情が違います。対立候補がいないケースから、一転して公募で優秀な候補者との戦いになったり・・・。それにしても、3分の1は、引退又は落選することを想うと悲喜交々です。

 本日発売の週刊文春では「9.11解散総選挙」で民主党が241議席の過半数を獲得するとの調査結果が出たようですが、これは、マユツバです。

 様々な情報が錯綜していますが、ある代議士が次のように話していました。

 「官邸筋の情報として、NHKが予定している終戦記念番組に首相の出演を要請したところ、「是非に」との首相の要望だった
のが、日程が8月15日としたところ、その日だけはどうして
もダメだ、と断ってきたところから、首相の8月15日の靖国
参拝はほぼ間違いないとの読みを、マスコミ各社がしだしたと
のこと。」

 真偽のほどはわかりませんが、小泉総理が参院での郵政否決を受けて解散を打つ場合に、争点に「郵政」だけでなく「靖国」を
付加するなどの策を考えるのはありうる話です。

 国連の常任理事国入りはダメ、6カ国協議も暗礁に乗り上げる
可能性もあるとなると、外交面での失点はもはや「靖国」を使
って争点を切り替えるなどの方法に頼ることも十分考えられます。

 9.11は米国での同時多発テロと同じ日です。あまりいい日ではありませんが・・・。
国会に戻りました。
(2005.07.25)
 帰国して宮崎に一泊して今日から参議院会館で執務をしております。少し時差ぼけ状態ですが、朝、ミスター郵政の荒井広幸参議院議員とばったりお逢いしました。朝からテンションが高く迫力を感じました。

 来週が一つのやまですが、歴史的な瞬間に責任を持って取り組みます。
米国、カナダ視察報告第4日目
(2005.07.22)

 視察も最終日となりました。今回の最大の目的である、米国最大手の食肉工場タイソン社を視察しました。ワシントン・ロナルド航空から3時間弱でオハマ空港に到着(アメリカ大陸の中央部「へそ」に位置)し、そこから車で約3時間のところにありました。

 今まで、日本側からの視察依頼に対して、リスクを考慮して実現していませんでしたが、今回、日本の国会議員としては、初めての視察となりました。

 残念ながら、と畜場の様子は撮影できませんでしたが、全ての工程を視察できました。我々の懸念するものについても丁寧に説明をされました。

 ただ、アメリカ側のBSEに対する意識と日本の消費者には、大きな隔たりがあることも明らかになりました。
 帰国して、レポートをまとめます。

 有意義な視察となりました。皆さんに感謝します。
米国、カナダ視察報告第3日目
(2005.07.21)

 午前中は、国立健康機関(NIH)のユージーン・O・メイジャー博士他と昼食をとりながら、アメリカ合衆国特命全権大使加藤良三氏他と面談しました。

 午後は、米国農務省(USDA)のジム・バトラー副次官、バリーカーペンター農業マーケティング局次長、リック・ハリス食品安全検査局 輸出入政策課 首席 アンドレア・モルガン動植物検疫局次長代理との面談をしました。(写真)

 コンシューマー・ユニオン(消費者保護のため、商品テストおよび情報提供を行っている団体。)サリー・グリーンバーグ氏との意見交換をしました。
米国、カナダ視察報告第2日目
(2005.07.20)

 現地時間の夜11時です。ワシントンの滞在ホテルに到着し、コラムを書いています。

 今日は、朝、7時からカナダ農務・農産食品省グレッグ・ジョーカス課長との朝食をとりながらの勉強会

 8時30分から、カナダ農務・農産食品省レン・エドワーズ次官(日本でいう事務次官、事務方のトップで、駐日大使も歴任された人物)との会談(写真参照)

 10時から、昼食を挟んで13時まで、食品検査庁トム・ベーバー エクセクティブディレクターらとの意見交換

 午後2時40分オタワ発ワシントン行きのフライトの予定でしたが、ワシントン上空の気流が不安定のため、約5時間遅れて出発し、到着しました。
米国、カナダ視察報告第1日目
(2005.07.19)

 一行は、成田空港を日本時間の18日正午に出発し、アメリカのシカゴを経由して、カナダの首都であるオタワに、約14時間かけて到着しました。

 オタワは、トロント、モントリオール、バンクーバーに次いでカナダで4番目に大きい都市(人口約106万人)です。
 気候は、冬は、マイナス10度近くまで冷え込むそうですが、今は夏で、30度を超える日もしばしばあるそうで、今日も蒸し暑かったです。

 
 在カナダ大使館の沼田特命全権大使(写真中央)、楠田公使(写真右端)、川野一等書記官(写真左端、宮崎市出身)と懇談しました。
米国、カナダに行ってきます
(2005.07.18)
 今日18日から、6日間の日程で、牛海綿状脳症(BSE)問題で米国といカナダに派遣されます。(団長は、農学博士、民主党ネクスト農林水産大臣の鮫島宗明先生です。)

 2例目の感染牛が米国生まれだったことで、「米国はBSE暫定洗浄国」との主張は覆(くつがえ)りました。

 先日のプリオン委員会でも、日本で発生したBSEの内、少なくとも9例は、米国の検査体制では、見逃されていたであろうとの見解を発表しました。

 米国に、日本と同等の安全基準を課すことが、輸入再開の最低限の条件であります。このような、ずさんな米国のBSE対策の実態を探り、徹底的に、米国が主張する安全性をどう確保するか調べて参ります。

 形式的な調査ではなく、実質的な内容となることで、米国やカナダもピリピリしているようですが、与えられた日程で最大の成果を出したいと意気込んでます。

 視察の主な内容は、米国農務省、カナダ農業省との会談、米国最大手の食肉業者であるタイソン・フーズのと畜場です。

 また、中小牧場主の団体である米国牧場主・肉用牛生産者財団、生後20カ月齢を超える牛の全頭検査義務づけをジョハンズ農務長官に要請した米国有力消費者団体のコンシューマズ・ユニオンとの意見交換も予定しています。
郵政民営化法案の攻防3
(2005.07.15)
 今日から、参議院郵政特別委員会において実質審議がスタートします。午前9時から7時間コース(お昼休み1時間を挟んで、夕方の5時頃まで)で、小泉総理出席の下、まずは、総括質疑です。NHKのテレビ中継もされます。

 昨晩の自民党の綿貫さんたちの会合(郵政反対派)で、参議院から10名の出席があったと報道されました。
 民主党の幹部の皆さんとの水面下の接触もあるようですが、意気盛ん、すこぶる元気なご様子だそうです。一夜にして、一躍、英雄となった造反議員の皆さんたちの表情からも解散、そして、政界再編への流れが着実に始まっていることが読み取れます。

 ただ、官邸では、既に300小選挙区の分析、シュミレーションを終え、確かな手ごたえを感じているようです。ただ、公明党からは選挙準備のため時間が必要との事で、実際の解散は、秋にずれ込む見込みだそうです。

 永田町には、「造反有利」という言葉があるそうです。意に反して行動した者は、選挙には有利に働くと言われています。
 そこで、注目は、新党結成の可能性ですが、簡単にはいかないようです。郵政や自民党執行部の運営では大義がありませんし、ミスミス政権を放すようなお人よしではないでしょうから。

 それにしても、国連改革、常任理事国入り問題や六カ国協議再開の中身はヒドイです。国内世論が割れていることをいいことに、日本の言い分(4カ国理事国入り案や拉致問題等)は、反映されていません。

 もちろん、外交は内閣だけでなく、国権の最高機関である国会にも責任があるわけで、大局からの視点が必要です。
 来週から、アメリカ、カナダにBSE問題で派遣されます。しっかり役割を努めて参ります。
郵政民営化法案の攻防2
(2005.07.14)
 昨日、参議院本会議において、小泉総理出席の下、竹中大臣から郵政法案の趣旨説明の後、各会派から代表質問がありました。

 報道されているとおり、小泉総理の答弁では、「誠実に・・・」「丁寧に・・・」という言葉が頻繁に使われていました。又、答弁に要する時間も衆議院の倍以上を割いていたようです。参議院自民党の幹部が前夜、相当手を入れたようですが・・・。

 しかし、問題は中身です。結果としての賛否や、見解は別にしても、国民に分かりやすく、議論をする過程ですので具体的な目指そうとする姿をきちんと示すかどうかです。

 ただ、答弁後のTVのインタビューでは、皮肉たっぷりとも受け止められる「衆議院では、早口だったからな・・・」の一言でした。

 今、参議院が注目されています。各マスコミから、郵政と靖国参拝の賛否のアンケート、取材が目白押しです。

 郵政は、特に参議院自民党114名の内18人以上の反対者が出るかに注目が集まるわけですが、各新聞社は次のように結果を公表しています。
 毎日新聞参院自民「反対」16人、 東京新聞自民17人「反対」意向、読売新聞参院自民17人「反対」(反対の可能性のある議員は12人で、合計29人)

 かなり、微妙です。実際の雰囲気はと言うと、参議院では、これから約1ヶ月の審議がありますので、じっくり論戦と言ったところですが、衆議院の仲間やベテラン議員に肌で感じている解散の現実味についての考えもそれぞれです。

 解散を確信している人もいれば、公明党が反対しているので、出来っこないと高をくくる人もいます。

 一寸先は闇。まさに、常在戦場。つづく
デジカメ報告 好評発信中!
(2005.07.13)
 既に、ご覧いただいている方もたくさんいらっしゃいますが、ホームページ上で、デジカメによる報告をしております。はつ発信から3ヶ月になり、好評をいただいております。

 国会、宮崎事務所のスタッフが常に私の活動でのシャッターチャンスを狙い撮影し、事務所に戻ってからコメントを付けて、委託先のスマイルデータの松浦さんに送信し、彼女が最終編集してアップしてくれてます。

 先日開催の日本青年会議所九州地区宮崎ブロック主催シンポジュームでもこのデジカメのことが話題となり、アクセス件数が大きく伸びています。
 
 実際は、かなり手間ヒマかけていますが、コツコツやることに勝る戦法はありません。
 「その内、まとめてやろう。」と決意しても、出来ないのが人の常ですよね。  
今日から、2年目に突入
(2005.07.12)
 昨年の今日は、当選翌日でしたが、朝7時から、宮崎市内の山形屋前に立ち街頭演説を行いました。
 「おめでとう、良くがんばった・・・」など多くの声援に目頭が熱くなり、勇気がみなぎったことを思い起こしています。

 あの衝撃から1周年。これに併せたかのように、参議院で夏の陣が始まりました。話題の郵政民営化特別委員会が参議院において設置されました。これから、8月13日の会期末まで約1ヶ月間審議されます。

 皆さんが、お聞きになりたいのは、参議院での結果でしょう。自民党から18名以上の反対が出て、法案が否決され、衆議院が解散されるのかどうかでしょう。

 今、衆議院内の散髪屋さんが大混雑だそうです。そうです、選挙ポスター作成のための写真撮りのためです。にわかに選挙モードになってきたようです。

 ただ、情勢は、非常に読みづらくなってきています。過去の政治、国会の経験がほとんど参考にならず、むしろ、そのことがかえって、事を見誤る可能性もあります。

 と言いますのは、何といっても、小泉総理の真意がどこにあるのかさっぱり分からないからです。この点は、ことごとく、心理作戦上手な小泉総理に軍配が上がっていることからして、与党の議員も疑心暗鬼に陥っています。

 結果はどうあれ、政治の大きなドラマであることには違いありません。これからも、夏の陣の様子を、タイムリーに、このコラムでも、随時お伝えして参ります。お見逃しなく。

 さて、もう一つ。
 サミット開催に併せて、英国で発生したのテロはあらためて、この世界がより危険な世界になったことを証明するものです。
 ブッシュ大統領が、イラク戦争で「世界はより安全になった」と言ったことが、打ち消されました。

 次は、日本が狙われると過剰な反応は、混乱を招くだけで、テロリストの術中にはまることになりますが、「力づくでの力のねじ伏せ」は「力の報復」を受ける。これも歴史が証明していることを忘れてはいけません。

 外交も緊迫の度合いを増しておりますが、農政での喫緊の課題であるBSE問題調査のためアメリカへ1週間派遣されます。
 
 きょうから2年目、さらに皆様のご期待にしっかりお応えして参ります。変わりませぬ、ご指導よろしくお願いします。
感謝 一周年
(2005.07.11)
 昨年の今日が、参議院議員選挙の投票日でした。お陰様で、一周年を迎えることが出来ました。

 あの、劇的な選挙となった意味を今一度かみ締めて、初心を忘れず、「今すぐ、真すぐ」がんばります。
沖縄米軍基地等視察報告
(2005.07.07)
日本国土の0.6%しかない沖縄に駐留米軍基地が75%も集中している現実は、戦後60年経った今もなお、沖縄のみなさんに過度の負担を強いていることになり、大変申し訳なく想いました。
機密の関係でなかなか視察出来ない5箇所の米軍基地を訪れ、司令官とも率直に意見交換が出来ました。

又、ジュゴンで有名になった辺野古は美しかったです。
この美しい自然遺産を引き継ぐためにも、駐留なき日米安保も含めて考えて行かなければなりません。
充実した視察となりました。詳細はまとめて報告します。
沖縄等米軍基地問題議員懇談会に参加します
(2005.07.06)
昨日の5票のドラマの興奮でなかなか寝付けませんでした。
 沢山のご意見やご質問をいただいております。整理し順次返信いたします。
 さて、今日から沖縄視です。沖縄県民は米軍基地の存在によって、様々な重圧を受けています。今日までの米兵による事件は、4万件を超えているそうです。
イラクのサマーワでは、敷地内に着弾が確認されたそうです。
郵政等、内政に眼が奪われている間にも外交は刻一刻と変化しております。
遅れている迎撃ミサイルの整備も抑止力の観点からも早急の対応が必要です。
それでは、行ってきます。
衆院本会議で可決 賛成233、反対228、棄権14
(2005.07.05)
 小泉純一郎首相が内閣の最重要課題に掲げる郵政民営化関連6法案は5日午後1時過ぎから、衆院本会議で採決が行われ、僅差で可決されました。私も、歴史的瞬間に立ち会うべく、衆議院本会議場を傍聴しました。

 自民党内から大量の造反者(51名)が出ましたが、党執行部が採決直前まで懸命の切り崩しを行った結果、否決は回避しました。
 しかし、与党の勇気ある反対票を投じた一人ひとりの議員が壇上に上がるたびに、野党席から、歓声とともに、割れんばかりの拍手が鳴り響きました。

 宮崎県選出の若手2人(宮崎2区、江藤拓代議士、宮崎3区、古川禎久代議士)は、青票で反対の意志を貫かれました。誇りに想います。早速、激励の電話を入れました。  
 
 今後は、今日中に参議院に、送付されますが、大量の造反者を出したことで、小泉純一郎首相の求心力が低下するのは必至です。さらに、衆議院に比べ与野党の議席差が少ない参議院が大きな見せ場となります。

 さらに厳しい締め付けが予想されますが、将来に禍根を残すことのないよう、良識の府としてしっかり議論して参ります。
郵政民営化関連法案が衆院郵政民営化特別委員会で可決
(2005.07.04)
 渇水が一転して大雨、日本列島が悲鳴を上げていることが、今の国会を映し出しているようで・・・。

 100時間を越える審議を強調する政府側ですが、その政府側の答弁は、到底国民を納得するのではなく、効果中身は、全く見えてこないのが現状でした。

 衆議院特別委員会の採決を傍聴しましたが、怒号が飛び交う中、与党の賛成多数で可決されました。明日、5日の衆議院本会議で可決され、参議院に送付される見通しです。

 自民党の民営化反対派は否決を目指すでしょうが、自民党執行部は反対と欠席・棄権を合わせても可決に持ち込めると判断している模様です。

 しかし、このような相当無理をして通す意味は、誰も説明できません。自民党的手法で、可決されるでしょうが、無理をした分ゆり戻しがあるはずです。

 今日の小泉さんの答弁で、修正は絶対認めない、廃案でもいい。解散だと歯切れ良く言っていたのに、与党の修正案に対して、まだ、舌も乾かないうちに、「良く智恵を出してくれた」とあっさり認めたことを質されたのに対して「長年の政治経験で、先に、修正を認めると審議がストップすることは見えているから。」

 とあっけらかんと答弁する姿は唖然としました。確率は低いでしょうが、郵政法案が成立したら、辞任するんじゃないかと感じました。
延岡地区国政報告会を開催しました。
(2005.07.03)

 宮崎、都城地区に引き続き、昨晩、宮崎県の県北に位置する延岡市を中心とすた第1回国政報告会を開催しました。
 実費会費制にもかかわりませず、400名を超える御参加をいただきました。お越しくださった皆さんありがとうございました。

 今回の報告会も、ビデオで分かりやすく、国会での活動のダイジェスト版を作成し観ていただきました。また、活動ごとの冊子も新たに作成し配布しました。
 私の国政報告の中では、特に、話題の郵政民営化法案の行方、北朝鮮拉致問題を中心に報告しました。

 懇談会では、各テーブルを回り、親しく記念撮影をさせていただきました。その模様は、週初めにアップする予定です。
造反!!果たして結果は。
(2005.07.01)
 若貴兄弟の確執で賑わっていた近頃でしたが、延長国会の最大の焦点である郵政民営化法案の採決のドラマ(?)へと話題が国会に移ります。

 来週初めの4日に特別委員会採決、そして、クライマックスが、翌5日の衆議院本会議採決です。
 そこで、今日のコラムは、この郵政民営化法案をめぐる攻防の中で、たびたび話題となる「造反」について触れてみます。

 造反とは、『[名](スル)体制に逆らうこと。謀反(むほん)を起こすこと。「若手の党員が―する」[補説] 中国から輸入された語。1966年の文化大革命以後多用された。』国語辞典に書かれています。

 今、話題は、何名造反すれば、この法案が否決されるかという一点です。
 衆議院定数は480名ですが、採決に参加しない河野洋平議長と欠員2名(宮城1区、東京4区)の合計3名を除いた477名全員が投票したとすると、法案可決に必要な人数は過半数ですから、239名以上となります。

 現在の与党の勢力は、自民党250名、公明党34名の合計284名です。野党がそろって反対した場合、与党から46名以上が反対に回ると否決される計算です。ちなみに、与野党の議席差が少ない参議院では、18名の反対で成立が阻まれることになります。

 ここで、採決方法の説明をします。
 国会の本会議での採決方法には、@異議なし採決A起立採決B記名採決(参議院では、1998年から押しボタン方式も加わりました。)の3つです。
 今回のような重要法案は、議員一人ひとりの投票結果が分かるBの記名採決になる見通しです。(賛成者は、自分の名前が書かれた白票、反対者は青票をよくテレビで映し出されます議長席の前に設置される演壇の係りの人へ提出します。)

 そこで、たびたび野党が用いて、物議をかもし出していたのが、牛歩戦術やフィリバスター(長時間演説)ですが、このような手法はもはや時代遅れです。

 このように、造反する議員は、青票を投じる訳ですので一目瞭然です。恐らく、すさまじい本会議場の罵声、怒号などの雰囲気の中での採決となるでしょう。

 綿貫、亀井両氏らが反対派が結集する「郵政事業懇話会」は、100名を超えています。もちろん、全員が造反することはないでしょうが、不気味な存在です。
 自民党の有力支援郵政団体の「大樹の会」も従来の自民党支持の方針を見直すことを遂に表明しました。

 この週末に、政府、自民党執行部は、造反予定者を賛成や棄権(退席や欠席等)にするよう切り崩しにでるものとされています。

 派閥が機能していた中選挙区制の時代と党本部が選挙の公認権を握り、派閥の力が衰えた小選挙区制での造反は、意味が違います。

 離党して新しい政治集団をつくるくらいの勢いがないと、最後に腰が引けるでしょうし、結局、落選の心配のない議員しか造反が出来ないことになります。

 つまるところ、小泉マジックに翻弄されるわけです。私は、何もかも、与党で事前審査をする従来の手法を肯定しているのではありません。むしろ、政策に精通した優秀な与党議員が内閣や政府に入る英国型に改革し、与党の事前審査はなくすべくと考えています。

 しかし、結局は、対決政治で支持率を操作し、名を小泉さんがとり、身を自民党がとる、結果として改革とは程遠く、国民のためにならないまやかしと断ぜざるを得ません。

 最後に、西郷隆盛の言葉を引用して終わります。
 「金もいらん、名誉もいらん、命のいらん、このような者は、実に扱いにくい。しかし、このような者にしか国は動かせん。」