2006年09月のコラム
安倍総理の所信表明演説を聞いて
(2006.09.29)
 指摘されているそうですが、早口にならないように気をつけながらに見えました、スローペースで、安倍総理の所信の演説が約30分間、表明されました。
 内容は、率直に、描く再チャレンジ可能な社会「美しい国、日本」の具体性には乏しく、「筋肉質の政府」「人生二毛作」などの奇異な表現に議場から失笑が漏れてました。
 
 5年5ヶ月の経験のある小泉総理、内閣とストレートに比較は出来ませんが、迫力にかけます。何か物足りません。

 小泉さんは、4つのないの政治姿勢と表現されます。
 「変えない(たとえ間違っていても?)」、「迷わない、勘がたよりの・・・」、「(人の話を)聞かない」、「頼まない(だから人にも頼まれない)」です。

 私は、結果として、小泉政治が壊した日本民族、農耕民族の社会に当然あった「貸し借り」の文化を問題にすべきだと思います。
 
 むしろ、アメリカ型ではない日本の良さをアピールしてほしかったです。率直な感想です。
安倍晋三総理の誕生
(2006.09.26)
 衆参両院はそれぞれ本日午後の本会議で、自民党の安倍晋三総裁(52)を第90代、57人目の首相に選出しました。
 過半数に達しなかったら、上位2名の決選投票をするルールになっていますが、衆参とも一回の投票で決まりました。

 私は、小沢一郎氏に一票を投じました。
 私は、無所属ですが、会派(国会内のグループ)を民主党と組んでいる関係で、同一歩調を執りました。
 もちろん、積極的投票行動には、2大政党の成熟なくして日本の再生はないという考えがあります。

 戦後生まれの首相は安倍さんが初めてになります。
 私は、地元紙のインタビューに次のように答えました。
 「安倍さんに期待するところは、戦後生まれの始めての総理誕生で、同世代の新しい価値観を共有できるところがあるでしょうし、格差是正、地方重視など基本的な考えに同調するところもあります。」

 政策的にも、拉致解決に向けての積極的な取り組み、人権擁護法案の慎重な姿勢、時代にあった憲法改正などなど基本的な考え方が同じである箇所も多くあります。

 私は、引き続き、農林水産常任委員会委員を、また、地元宮崎で要望も多い災害対策特別委員会理事、さらには、行政監視委員会委員、最後に少子高齢化対策委員会委員、会派では政策審議会副会長を拝命しました。

 81日間の日程ですが、大いに議論して参ります。
明日、国会召集
(2006.09.25)
 さて、3ヶ月ぶり強の国会になります第165回臨時国会が明日26日に召集され、12月15日までの81日間の日程で開催されます。
 正式には、明日指名されますが、初の戦後生まれで、戦後最年少の安倍晋三内閣の下での初めて国会です。私も、小泉政権の折り返しから参画しましたので、内閣が変わるのははじめての経験です。

 重要法案としては、5つ挙げられます。そのうちの3つ、教育基本法改正案、テロ対策特別措置法の延長、「共謀罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案については、与野党の激しい議論が予想されます。
 残りの2つ、手続き法である国民投票法案、考え方の対立のない防衛庁「省」昇格法案は、ほぼ与野党の合意事項です。

 さらに、私は、参議院の災害対策特別委員会理事として全国で発生した災害(最近では、宮崎での国内最大級の竜巻が発生)に対する対策にも理事の立場からも取り組みます。

 また、他の一般法案も含めて、山積する課題に責任世代の政治家として、是々非々で取り組んで参ります。
 このコラムでも、タイムリーな国会レポートを心がけます。
初の戦後生まれの自民党総裁誕生
(2006.09.21)
 まずは、ご就任おめでとうございます。
 私には、投票権はありませんでしたが、個人的には、安倍新総裁に対しては、世代も近く親近感を覚えている存在でもあります。
 私が自民党県議時代に、当時の安倍幹事長が来県された際などに少人数で食事して会話したこともありました。
 また、国会議員となってから、郵政法案審議の時には、直接携帯に電話をいただいたこともあります。

 早速、自民党人事、組閣、そして臨時国会とめまぐるしい日程ですが、大いに議論して参りたいと思います。
画家・井山忠行展に思う
(2006.09.17)

 「芸術の価値を理解しない政治家は信用できない」
 数年前、ある作品展で、老婦人が駆け出しの政治家である私にボソッと語りかけてくれたことが頭から離れません。

 昨日は、宮崎市出身で、バリ島在住の画家・井山忠行さんの個展が宮崎市内の青木画廊で開かれていて鑑賞しました。
 私の亡くなった父と大宮高校の同級生という縁もあり、親近感を持ち慕っている方でもあります。

 井山さんは、18年前にバリ島に移住されたそうです。描き続けられた情熱に満ちた作品は、世界でも高く評価されて、昨年はフランスのパリで開催された個展も大成功を収められたとか、そして、故郷、宮崎での個展は5年ぶりとの事でした。

 「生きる喜ぶに浸りながら暮らす井山さんの精神世界が躍動感に満ち溢れた筆致で描かれてる」と地元紙で紹介されていたとおり、芸術が持つ不思議な「気」、井山さんの作品から至福のエネルギーをいただきました。

 また、井山さんご本人と直接お話も出来ました。宮崎の将来構想のヒントも熱く語ってくださいました。
 中でも、宮崎観光の大きな柱である「青島」の再生については大変興味深い話をいただき、その発想に胸が熱くなりました。

 それは、10年以上も放置されている旧橘ホテルについての解決策でした。青島観光エリアの中央玄関にあたる位置にそびえたつ巨大なホテルがバブル崩壊後、廃墟のままとなっています。
 行政の対応では、いつになったら解決するのか分かりません。恐らく宮崎市が一番頭の痛い懸案事項でしょう。

 これを井山さん流の解決方法は、「この廃墟ホテルを年月をかけてみんなの手で取り壊すとの事でした。しかも、重機を使わずです。」正直、この発想には度肝を抜かれましたが、話が進むにつれて説得力を感じました。

 ベルリンの壁の崩壊を引き合いに出され、同様に、壊れていく、壊されていく過程が話題を呼び活性化や観光につながるというものでした。今年は、○○人、来年は○○百人・・・と。

 まさに、逆転の発想です。ますまこのようなソフトが重要になってくるとヒントをいただきました。

 是非、宮崎の若者にもこの話をしていきたいと思います。若い純なエネルギーとマッチすれば、実現可能であると確信するからです。 

 今後は、春と秋に宮崎で個展を開催されるとか。いまから楽しみです。度肝を抜かれるお話も・・・。

 将来、澄み切った空、青い海、白い雲をバックにいきいきと再生した青島の街並みを、昔を思い出しながら、絵の具に筆を溶かしている自分を想像して終わります。
「グレーゾーン金利」って
(2006.09.16)
 「白ではないけど、かと言って黒でもない」、といかにも怪しいゾーンがあります。
 最近良く耳にする「グレーゾーン金利」です。
 その正体を探ります。

 突然の後藤田政務官の辞任、サラ金自殺者に業者側から自動的に保険がかけられていたなどなど不可解な事実が次々と明らかになってきました。

 6月の通常国会終盤でそれらを所管する与謝野大臣は、消費者金融の貸出金利について、出資法の上限(年29.2%。以下、金利はすべて年利)を利息制限法の上限(15〜20%)まで引き下げることを明言されていました。
 いわゆるこれが、「グレーゾーンの撤廃」です。

 民事上は、20%までですが、刑事上(刑罰の対象)は、29.2%です。つまり、この間は、民事上は違法ですが、刑事罰は科せられないという極めて曖昧なゾーンです。

 当然、与謝野大臣の明言どおり「グレーゾーンの撤廃」の方向で、議論されると信じておりましたら、またもや怪しい族議員たちが出てきて、ヤミ金に走る恐れがあるなどと受け売りで業界よりの発言する議員が出てきたのは、ご承知のとおりです。

 昨日、自民党の貸金業制度に関する合同会議が開かれ、グレーゾーン金利の廃止や規制強化を内容とする貸金業規制法の改正案をまとめられました。

 焦点となっていた少額・短期の融資に限って認める特例高金利は「適用期間2年、利率25・5%」とすることで決着したそうです。
 この結果、特例措置の適用期間を含めて高金利が残る期間は、原案より約4年短い、2011年までの5年となりました。

 その他にも、1人当たりの融資額を年収の3分の1までとする規制の導入や国の指定を受け、個人別の借り入れ状況を管理している信用情報機関を利用し、融資契約の際に借り手の借金残高を確認することを貸金業者に義務付けます。

 一方、貸金業者が融資契約を結びたがらない人に勧誘を続けることを禁止すること。契約の事前説明書に元本と金利の合計額を明記することを義務付けること。などとなっています。

 国会での議論はこれからですが、多重債務の多い宮崎での実例からもしっかり議論して参ります。

 いずれにしても、新しくて古い問題ですが、政治家が業界からの献金などで腰砕けになっている様は無様です。

 政官業癒着の問題にその原水があります。安倍政権大丈夫でしょうか・・・。
衆参同日選挙?!
(2006.09.15)

 永田町では、自民党総裁選挙が終盤に差し掛かり、安倍官房長官の独走態勢は変わらず、新体制人事や来年の参議院議員選挙に話題が移りつつあります。

 そこでここ二、三日噂されているのが、来年の参議院議員選挙に併せて、衆議院も解散総選挙を実施するのではと言うものです。

 衆議院は、昨年の郵政解散も任期4年の内、2年足らずでしたし、来年選挙となるとまたもや1年10ヶ月での選挙となります。

 これには、何もしないで来年の参議院選挙を迎えると、自公過半数割れが必至との予測からです。
 先の衆議院選挙で勝ちすぎたことにより、国民のバランス感覚が働き野党に有利との読みです。

 来年の参議院議員は、12年に一度の統一選挙と同時期になりますし、過去の様々なデータが、それならば、衆参同日選挙のほうが与党有利との計算をはじき出しているそうです。

 こうも選挙、選挙では、国民に審を問うとは言ったもののうんざりですし、そのような理由からではなおさらです。

 臨時国会の会期が、9月26日召集、12月15日までの81日間でほぼ決まったようです。まずは、新総理の下での初国会を注目してください。
『天孫降臨』 天皇の孫が・・・。
(2006.09.11)

まだまだ厳しい地方経済ですが、宮崎において一人気を吐く業種はなんと言っても焼酎業界でしょう。
 昨年の夏から秋にかけてがピークだったそうですが、現在でも人気のある銘柄は中々手に入りません。
宮崎の焼酎では、皇太子殿下が愛飲されていると紹介されて爆発的なヒット商品である「百年の孤独」(高鍋町、黒木本店)が有名ですし、甕雫(かめしずく)(日南市、京屋酒造)は、東京のホストクラブでブレイク(その名がユニークで)したとか・・。

 さて、最近では、皇室の親王のご生誕を受けて、「天孫降臨」(高千穂町、神楽酒造)に注文が殺到しているそうです。天孫降臨の本来の意味とは違いますが、天皇の孫が舞い降りてきたと言う意味で解釈されているようです。

 今夜は、在京経営者協会主催の宮崎の焼酎と郷土料理を楽しむ会に出席します。 
国会開会式の日程の変更
(2006.09.08)
 通常は、召集される26日に天皇陛下のご臨席を仰ぎ、国会開会式が執り行われますが、今回は、新体制の手続きもあり、若干変則の日程になりそうです。

 26日の初日午前中に小泉内閣が総辞職し、その後、衆参本会議場で首班指名選挙が行われ、新総理が誕生し、直ちに組閣作業に入り、27日に組閣が発表される手はずです。

 そして、翌28日に開会式が行われ、29日に所信表明演説が衆参それぞれで予定されます。

 前回のコラムで、26日の開会式でご案内しましたが、訂正させていただきます。ご了承ください。
26日に臨時国会召集
(2006.09.06)
 ようやく臨時国会の招集日が固まったようです。
 国会は、通常国会(1月召集来年度予算審議、150日間)、特別国会(衆議院総選挙の後に開催)、臨時国会(必要に応じて開催)の3種類あります。全て通し番号が付されますが、今回は、第165回臨時国会になります。

 私は、当選後まもなくの第161回臨時国会が初めてでした。その後、参議院本会議場で初登壇した第162回通常国会、郵政解散後の第163回特別国会、そして今年の第164回通常国会でした。

 毎回、国会召集日には、広く傍聴される方を募っています。天皇陛下のご臨席を仰いでの開会式は格別です。さらに今回は、新しい総理大臣の指名も予定されていて時代の転換期に立ち会える充実感も共有できるのではないでしょうか。
 ご関心のおありの方は、遠慮なくお申し付けください。

 さて、最後になりましたが、今日9月6日は、紀子様のご出産日ですね。日本国民の一人として、心からお祝い申し上げますともに皇室の限りないご繁栄をお祈りします。 
8日に激甚災害の指定
(2006.09.05)

 本日、国会開会前ですが、緊急に参議院災害対策特別委員会が開催されました。議題は、7月18日から23日にかけて、九州南部地域を襲った豪雨災害を中心に、被害状況やその後の取り組みについて質疑がなされました。

 去る、8月17日に私も参議院災害調査団の一員として鹿児島県を訪問し、川内川水系を中心に視察しご要望をお聞きしておりました。地元、宮崎関係は、えびの市がその上流にあたり、やはり甚大な被害が発生しております。

 同僚議員からの質問で、今週中の激甚災害指定を沓掛防災大臣が言及されました。閣議決定事項ですので、金曜日の閣議で正式に発表される見通しです。

 ちょうど1年前が、宮崎県を直撃して約1000億円もの被害をもたらした台風14号襲来でした。
 今もなお、不自由な仮設住宅住まいを強いられる方がいらっしゃる現実は、決して豊かな国とは言えません。

 ダムの放流の問題、被災者生活支援法の不備、公共事業予算の削減などなど問題点が指摘されました。

 激甚災害指定を受けて、これから約2ヵ月以内には、激特事業が採択される見込みです。
 地元の負担がかなり軽減され、河川整備などが向こう5年間内に集中して復旧されます。

 昨年も申し上げましたが、今こそ、政治の出番です。地元のみなさんと連携して汗を流し、使命を果たします。
国会召集前に
(2006.09.04)
 朝晩は随分涼しくなってきましたが、まだまだ日中は残暑が厳しいですね。
 さて、国会は、今月末の臨時国会召集を控えて、水面下で様々な動きがなされています。

 その中で最も大きな争点は、召集日の期日です。与党の建前は、政治空白をつくってはならないと自民党総裁選挙後の22日に直ちに召集すべきとしていますが、本音は、民主党の臨時党大会(25日)の出鼻をくじきたいようです。当然これには、野党も強く反発しています。

 臨時国会の召集に関する一連の権限は、総理大臣の権限だそうですが、三権分立の考えから、国会を最大限尊重して慎重に事が運ばれていました。

 確かに、一見、建前論で古い政治をイメージされるかも知れませんが、そう単純ではありません。民主主義確立のための幾多の困難を乗り越えての先人たちの智恵の結晶でもあります。
  
 自由や民主主義は、現代の日本に生きる我々は、当り前のように思えますが、その歴史は、浅く、実際は繊細で脆いものですから、その時代時代で構成する人々の謙虚さと努力が不可欠です。

 さて、今行われている自民党総裁選挙について、「激しい権力闘争が行われるであろう」と言った小泉総理の予想は大きく外れ、マスコミも含めて安倍氏一色ですね。

 小泉路線の継続とも受け止められる発言がある一方で、地方重視や党内融和など全く逆の政策もありますが、憲法改正や教育基本法改正を強く言及するなど頼もしい面もあり、これからです。

 私は、党派を超えて、新しい世代の政治家として期待しつつ、明日の日本創造について論戦して参りたいと思います。
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