松下議員(以下、)通常国会が始まりました。私たちにとっても、初めての通常国会ですね。6月19日までの150日間の日程の長丁場ですが、がんばりましょう。
広田議員(以下、)我々若手が頑張らなければならないのですね。(笑)
まず、国会議員に立候補を決意させたものは何かあったのですか。
県議会議員を2期6年やるなかで、地方の政治家として、日本の将来は危機的な状況になるとずっと思っていました。4年前の前々回の参議院選挙の時に、橋本知事や県民のみなさんの出馬要請の署名に応える形で立候補しました。これからも坂本竜馬のように、大きなものに挑戦するというバイタリティを持ち続けたいと思います。
私も、正に、時代の使命感でした。時代が大きく変ろうとしている中で、今までルールや仕組みでは、解決できないものが出てきたからこそ、私たちの世代にその役割があることを確信しました。
 横浜の中田宏市長を始め、全国各地で、志も持った政治家が立ち上がっています。この宮崎では私が、と思いました。明治の志士達のように・・・。
今の政治を変えたい
参議院議員242名の中で、政党に所属していない議員は、5人です。その中で広田議員と私の2人は、新緑風会として民主党と会派を組んでいます。
 広田さんは、県議時代の最初の1年間だけ自民党で、あとはずっと無所属での活動だったそうですね。現在も無所属ですが、この二大政党と言われる中で敢えて無所属であることを選択した理由はあるのですか。
僕の感覚では、今の多くの人は政党に拘らず、今の政治を変えろという声が多いと思う。新しい政治勢力の結集を目指して無所属でいることを選びました。
まさに私も「県民党」として期待をいただいていると感じています。政党そのものを否定するのではありませんが、実際に地元でも、自民党に対する「不満」、民主党に対する「不安」という声が聞かれます。
 私は、立候補するまでは、自民党所属の県議会議員でした。ただ、実際は、企業団体献金を断り、街頭に立って直接報告するスタイルをとっていて、いわゆる政官業癒着構造に反旗を翻しておりました。
 このままの自民党では、地方も国もダメになると思い、最初はたった一人からでしたが、自民党を飛び出して行動しました。無所属での活動は、政党助成金がない等一定の制限もありますが、特定の政党の枠にとらわれることなく、県民党としての活動が分かりやすく、有益であると考えました。
 目指す政界再編も是非、私たちのような流れから作り出して行けたらよいと思います。
今こそ政治の出番

今通常国会では、これから、来年度予算審議、そして、郵政民営化を始め、自衛隊法改正、介護保険法改正、憲法改正、教育基本法改正などと、重要な課題が数多くありますね。広田さん今国会での最大の関心事は何ですか。
松下さんが挙げられた問題も勿論最重要課題ですし、また私は財政金融委員会所属であるので、所得税・住民税の定率減税廃止の問題にもしっかりと取り組んで行きたいです。あと社会保険庁の無駄遣いを許していた仕組みや制度がそっくりそのまま残って、来年度予算案にも盛り込まれているので、いろいろと議論をして、これを止めさせねばならないと思っています。
将来不安が蔓延しています。政治に対して無力感さえ抱かれている現実がありますが、この困難な時代だからこそ、政治の出番なんです。この国のあるべきかたちをしっかり示し、身近な社会保障の問題から、一つひとつを丁寧に、解決、提案していかなければなりません。
 さらに、地方の一つひとつが元気になることが国の活力になることを確信しています。地方選出の議員として、地方のエゴではなく、農業や林業や水産業、自然環境といった地方の特性をどう再生するかにかかっているといっても差し支えないと思っています。

これから10年後というのが日本にとって大きな岐路となると思いますが、国会議員として国政に携わっていく立場から、10年後の政治のあるべき姿について、若手議員としてのガツンという意見を。
中央集権、官僚主導というこの国のいびつな形を正し、地域、地域が元気になるようにしたい。高知県も宮崎県と同じ様に自然が豊かなところなので、自然と共生できるようになっていくべきじゃないかと思っています。
日本が成熟した社会となるためには、国家としてアジアからも世界からも尊敬されるように、まず日本が自信を回復しなければならないと思う。日本は地域の中にそれぞれの文化や伝統があって成り立っているのですが、地方の良さが日本全体から消え失せているように感じるのです。経済政策にしても都市部に目が行っていますが、やはり地方が空気とか食料とか人材も供給しているわけで、地方にもっと目を向けるべきですし、地方が元気なれるような政策が必要だと思っています。
自然との共生ではないが、コンクリートジャングルではなく、自然の中で生活することが大切ですよね。
人間としてのバランスを欠いているから、いろんな歪みが出てきていると思うので、そうしたことを地方として発信できないか、と思っているのです。

若い世代のエネルギーを政治に
最後に、時代の大きな転換期に、私たちも当然頑張りますが、これからの若い世代、今の20代や高校生たちが我々と一緒にやっていく(改革を進めていく?)わけですが、彼らに対して何かあります。
以前に大学で講義する機会がありました。学生たちは皆、講義中には下を向いていて、聞いているのか、いないのか分からなかったが、そのあと感想文を貰ったら、きちんと年金の問題、将来の就職や将来のことなどについて感心がある。無関心などと言われますが、皆しっかりとそれなりのものを持っている。ただそれが、政治に参加するとか、選挙に行くとかまでのエネルギーに代わっていない。よさこい祭りなどを見ると、若者のエネルギーにはすごいものがあるし、自分の関心がある事ならば、今の若者にはパワーがるので、ちゃんと政治が認められるように、僕ら若い世代が頑張って行かなければならないと思います。僕たちとしては常に、「政治をあけらめるな」ということを子どもたちにメッセージとして出して行かなければと思う。
いま話にでた年金ということでは、議員年金廃止を是非やって行きたいですね。
そうしたことを訴えて当選した参議院の若手が集まって勉強会などをしても良いのではと思います。議員年金の廃止は、僕らが決断すれば明日にでも出来ることなので、これが出来なければ他のことも難しいと思うので、まずそこから始めたら良いと思います。
 今日は、有意義な一時をありがとうございました。
 これからも、どうぞ、同世代の政治家として、志を同じくするものとしてよろしくお願いします。
 プロフィール
参議院議員 広田 一(ひろた はじめ)
1968年(昭和43年) 高知県土佐清水市生まれ
現在36歳
平成04年 早稲田大学 卒業
平成04年 (株)コクド入社
平成07年 高知県議会議員に初当選
以後2期連続当選
平成16年 参議院議員選挙(高知県選挙区)
にて初当選
家族構成 妻と息子(1歳5ヶ月)
座右の銘 「心はいつも太平洋ぜよ!」
土佐清水青年会議所(JC)会員
早稲田大学校友会代議員
幡田上島珈琲株式会社取締役
高知県なぎなた連盟副会長